樹脂製品のOEMでは、金型を作れば同じ製品を自動的に作り続けられると思われがちですが、実際には金型だけで品質が決まるわけではありません。
材料、成形機、温度、圧力、射出速度、冷却時間など、多くの条件が製品の寸法や外観に影響します。
樹脂成形工場を訪問する際には、まず射出成形機の種類や台数を確認します。製品のサイズや使用する樹脂によって必要な成形機は異なります。また、量産数量に対して十分な設備能力があるかも確認ポイントです。
次に重要なのが金型管理です。金型は量産を繰り返すことで摩耗や汚れが発生します。保管方法、メンテナンス方法、修理履歴などを管理できているかどうかは、長期間の量産品質に影響します。
成形条件の管理も重要です。同じ金型を使用していても、温度、圧力、冷却時間などが変われば、寸法、反り、ヒケ、バリ、色ムラなどが発生することがあります。
そのため、試作時に良品ができた条件を量産時にも再現できるよう、成形条件を記録しておくことが必要です。
さらに、完成した成形品の検査方法も確認します。寸法、外観、組み付け、機能など、製品によって必要な検査項目を設定し、不良が発生した場合に工程へフィードバックできる体制があるかを見ることが重要です。
樹脂製品の量産では、金型、設備、成形条件、検査を一つの仕組みとして管理することで品質が安定します。
日立貿易では、中国での樹脂製品開発において、工場設備だけでなく量産条件や品質管理方法まで確認しながら進めています。
