中国OEMで工場を探すとき、最初に比較しやすいのは見積価格です。しかし、価格だけで工場を決めてしまうと、試作までは順調でも、量産に入った段階で品質のばらつき、納期遅延、仕様理解の不足、問題発生時の対応の遅さなどが表面化することがあります。
工場選定で重要なのは、「その工場が作れるか」だけではなく、「要求した品質を安定して量産できるか」という視点です。
確認したいポイントは大きく5つあります。
1.その製品・加工分野を得意としているか
同じ設備を持っていても、工場によって得意な材料、加工方法、製品サイズ、品質レベルは異なります。過去にどのような製品を製造してきたかを確認することで、その工場の経験値を判断しやすくなります。
2.必要な設備と生産能力があるか
試作1個を作れることと、毎月数千個・数万個を安定して生産できることは別です。主要設備の台数、生産ライン、繁忙期の生産能力なども量産前に確認する必要があります。
3.品質管理の仕組みがあるか
検査設備があるだけでは十分ではありません。誰が、どの工程で、何を基準に検査しているのか。不良品が発生した際に記録や原因分析を行っているかなど、品質管理の運用を見ることが重要です。
4.技術担当者との意思疎通ができるか
仕様変更や試作修正では、営業担当者だけでなく技術担当者とのコミュニケーションが必要になります。図面や要求内容を正確に理解し、製造上の課題を事前に指摘できる工場かどうかも重要な判断材料です。
5.問題発生時の対応力があるか
モノづくりでは、すべてが最初から予定通り進むとは限りません。不具合や納期問題が起きた際に、原因を整理し、改善案を出し、再発防止まで実行できるかが長期的な取引では大きな差になります。
中国OEMでは、「一番安い工場」を選ぶことよりも、「自社の商品に適した工場を選ぶこと」が重要です。
日立貿易では、中国現地の製造ネットワークを活用し、製品の仕様や要求品質に合わせて工場候補を検討し、試作、量産、品質管理までを一つの流れとして考えています。
工場探しの段階から中国OEMをご検討の場合も、お気軽にご相談ください。
