金属製品のOEMでは、「図面通りの寸法に加工できるか」という点だけでなく、加工後の外観、表面処理、検査方法まで含めて確認することが重要です。
金属加工には、切削、旋盤、プレス、板金、溶接、研磨などさまざまな加工方法があります。また、製品によっては加工後にメッキ、塗装、アルマイト、研磨などの表面処理を行います。
工場を訪問する際には、まず主要な加工設備と、その工場が得意とする加工内容を確認します。設備の種類だけでなく、どの程度のサイズや材質、加工精度に対応しているかを見ることがポイントです。
次に確認したいのが測定設備です。
ノギスやマイクロメーターだけで確認できる部品もあれば、形状や精度によっては画像測定器や三次元測定機などが必要になる場合があります。
図面に公差が設定されている場合、その数値を実際にどのような方法で測定し、記録しているかまで確認することで、量産時の品質管理体制が見えてきます。
また、外観部品では寸法以外の基準も重要です。
例えば、傷や打痕、研磨ムラ、塗装ムラ、メッキの色差、アルマイトの色差、溶接跡などです。
こうした外観品質は数値だけでは表現しにくいため、承認サンプルや限度見本、写真などを使って工場と基準を共有しておくことが有効です。
金属製品の量産では、「加工できること」と「同じ品質で作り続けられること」は別の問題です。
日立貿易では、中国での工場確認において、設備だけでなく、測定方法、検査基準、工程管理なども確認しながら量産につなげることを重視しています。
