同じ製品を依頼したのに、中国工場ごとの見積価格が大きく違う。そんなとき、単価だけを並べても理由は見えてきません。まず確認したいのは、各工場が「同じものを、同じ条件で」見積もっているかどうかです。
価格差を生む主な要素は、①材料の種類・等級と調達先、②加工方法や必要な金型・治具、③発注数量と生産時の段取り、④歩留まりと検査水準、⑤梱包・納入条件の5つです。例えば外観基準を厳しくすれば、選別や手直しの工数が増えます。一方、低い見積には、表面処理や検査、個別梱包が含まれていない場合もあります。
比較の際は、材料名、寸法公差、仕上げ、数量、検査方法、不良品の扱い、梱包仕様、引渡条件をそろえ、金型費や試作費などの初期費用を製品単価と分けて確認します。「一式」の内訳が不明な項目は、量産後の追加費用につながりやすいため、発注前に明確にしておきましょう。
日立貿易では、製品仕様と工場側の見積条件を照らし合わせ、中国現地での製造方法も踏まえて調整します。価格の理由を把握することが、品質とコストの両立につながります。
