中国OEMでは、量産前に作成するサンプルの確認が、その後の製品品質を大きく左右します。
サンプルを見るときに、「見た目は問題なさそう」「動作したのでOK」と判断してしまうと、量産後に認識違いが発生することがあります。
量産前サンプルは、単なる試作品ではなく、工場と発注側が「この仕様、この品質で量産する」と合意するための基準として考えることが重要です。
確認項目は製品によって異なりますが、基本的には製品寸法、重量、材料、材質、色、光沢、表面処理、強度、耐久性、機能、動作、組み立て状態、印刷、ロゴ、付属品、梱包方法、外箱表示などがあります。
例えば、寸法が重要な工業部品であれば、測定箇所や公差を明確にします。外観を重視する商品であれば、色差、傷、汚れ、成形跡など、どこまでを許容するかを決めておく必要があります。
また、サンプルの確認結果を口頭だけで伝えるのではなく、図面、仕様書、写真、チェックリストなどに残しておくことも重要です。
量産開始後に問題が発生した際、「どちらの認識が正しいか」を確認できる基準がなければ、工場との調整に時間がかかります。
さらに、サンプルそのものを承認サンプルとして保管する方法も有効です。工場側と発注側が同じサンプルを基準として持つことで、量産品との比較がしやすくなります。
中国OEMにおいて、量産前サンプルの確認は単なる最終チェックではありません。
「量産時の品質基準を作る工程」と考えることで、その後の不具合や認識違いを減らすことができます。
